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リクルートHD東証一部上場!創業以来、定年退職たったの1人!! [社会全般]

2014年10月16日、リクルートHDが東証一部上場を果しました。
 投資家の期待の高さを裏付け、初値は公開価格を上回り
時価総額は1兆9,000億円を超えソニーや東芝に匹敵だそうです。

しかしこの会社、あの汚職事件から経営不振に陥りよくここまで復活したなと思い、
いろいろ調べてみると、企業理念が現代日本の企業では、到底考えられないもので
驚きました。

まず、1960年創業以来、定年退職をした社員はたったの1人で、
しかも入社10年程で半分以上が退職してしまうそうです。


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ブラック企業だから社員が定着しないのではなく、企業理念として、社会に貢献する
人間になるために転職・起業はむしろ、やるべきだと…
これもあの汚職事件以降、経営不振からダイエーへの身売りなどの試練を乗り越えてきた
歴史の中で、企業繁栄を維持するために確立された理念だということを、峰岸社長自身が
おっしゃっていました。


当初、転職情報誌をメインに手がけていましたが、結婚や不動産などの情報誌の発行など
ビジネスを拡大し復活を遂げる事になるのですが、そこには創業者の標語である
「自ら機会を創りだし、機会によって自らを変えよ」という言葉が脈々と
引き継がれたことによるものだそうです。

創業50年以上の企業で定年退職者がたったの1人というのも驚きですが、
創業者の理念が長い間しっかり根付いているのもすごいですね。

現在の社長の理念も創業者の理念を引き継いでおり
「起業者精神を育む、圧倒的な当事者意識を育む」ということですが、
起業者精神を育むって、起業する人間を育てるってどういうことなんだろう?
これって裏を返せば、退社ありきで人材を育成するってことにも聞こえますが
これ、単なるお題目ではなく経営陣が、企業文化として最も重要と思っていることだそうです。

事実この理念が「絵に描いた餅」ではなく本当に実践している証拠に、数々の退職者が転職あるいは
起業し成功を収めており、有名所で以下の方たちがおります。

・宇野康秀会長=USENグループ
・松永真理氏=テルモ社外取締役(iモードの生みの親)

また上司が部下に対して、「俺はいついつまでに退職して、こういうことをしたい」
ということを言って、リクルートはいつか卒業=退社ということを意識させるそうです。

このような企業体質は人材がコロコロ変わり、逆に”弱点じゃないの”っていう意見も
あるようですが、それは明らかに間違いですね。つまり結局は、
「良い人材は良い人材を育てられる」ということです。

そして良い人材ほど、課題意識が強いので、何か問題を解決したいと思うことが必然で、
社内の新規プロジェクトにとどまらず、大きい事業をしたいとの思いから起業へと発展して
いく、そう言った思想の遷移がなければ、人も企業も衰退はしても成長はしないのでしょう。

社員が辟易して会社と対立して辞めるのと、企業に足跡を残し円満退社するのとでは
その後の企業も人間も180°、いや540°違うでしょう。

もう一つこの会社には、本当に良い人材は囲い込もうとしても囲い込めないので、
最初から囲い込もうとしていない、という考えがあるようです。これは企業資産の流出ではなく、
新たな活性化を生むスパイラルの元になっているのでしょう。

最近、一部上場企業が一斉に年功序列を廃止し話題になっていますが、これは時代の流れで、
そうせざるを得なくなってきている証拠です。それぞれの会社が、パラダイムシフトしていく時に
来たのではないでしょうか。



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